大淀川流域ネットワークは、宮崎県の大淀川流域の環境保全、環境の向上、川文化の振興を図ることを目的として活動しています。

最新情報

令和7年度「宮崎県自然豊かな水辺の工法研究会」 第1回研修会 開催しました。

2025-07-19 新着情報
令和7年度「宮崎県自然豊かな水辺の工法研究会」第1回研修会 開催しました。
 
■目的
 「宮崎県自然豊かな水辺の工法研究会」は、宮崎県がNPO法人大淀川流域ネットワークとともに設立したもので、河川等に関係する行政や企業の技術者に対して、河川の水辺環境に関する知見や技術を習得する機会を提供するとともに、多自然川づくりに関する技術者の技術向上及び地域に適用させるための具体論を学ぶことを目的とする。研修会等では、県内外の多自然川づくりに関する全国トップクラスの研究者などを講師に招いて開催しています。
■対象者
 河川や砂防に関係する行政及び企業の技術者
■行政対象:開催日 令和7年6月27日(金)
 一般対象:オンライン開催
      開催期間 令和7年7月14日(月)7:00 ~令和7年7月18日(金)21:00
■研修内容
1 前回研修会レポート課題の説明 15分

2 研修会(講演)
 講演① 90分
 令和6年度川づくりコンペ受賞課題
・講 師 : 宮崎河川国道事務所 石田 夢翔 氏
 テーマ : 大淀川下流河道掘削での環境の保全・創出について
 概 要 : 河道掘削工事での環境の保全と創出について、ワンド・たまり、湿地環境に生息・生育する生物を考慮した設計及び施工について、生物の生態系について解説したうえでポイントをまとめる。・講 師 : 宮崎県 都城土木事務所 満木 寿成 氏
 テーマ : 維持修繕工事における多自然川づくりの取組み
 概 要 : 小規模維持修繕工事についてはコスト面やスピード面の課題から多自然川づくりが実践されにくい現状があるが、件数は多いため技術力向上には絶好の機会である。既存ストックを最大限活用することで水際の多様さや小魚の生息場を創出できたことから、これらの工夫について紹介する。
・講 師 : 宮崎県 (前)西都土木事務所 小田 祐也 氏
 テーマ : 急流河川「銀鏡川」の河道掘削と巨石の活用
 概 要 : 銀鏡川の当該箇所は巨石の多い急流河川である。令和4年の台風の被災後に浸水対策として河道掘削を行った際、昔ながらの「岩の間を清流が流れる川」を目指し、巨石を活用して景観や環境に配慮した事例を紹介する。

講演② 90分
・講 師 : 九州大学大学院工学研究院 附属アジア防災研究センター 准教授 佐藤 辰郎 氏
 テーマ : 宮崎県の急流河川かわづくり〜山附川の災害復旧と神代川かわまちづくり

 概 要 : 宮崎県高千穂町では,全国に先駆けて山地河川において自然に配慮した災害復旧事業と河川再生事業が実施されている。本講演では,高千穂町を流れる山附川と神代川で実施された河川改修について紹介し,その考え方や設計・施工時のポイントについて説明する。
3 レポート課題の出題と説明 10分
■主催
  宮崎県自然豊かな水辺の工法研究会(宮崎県・NPO法人大淀川流域ネットワーク)