大淀川流域ネットワークは、宮崎県の大淀川流域の環境保全、環境の向上、川文化の振興を図ることを目的として活動しています。

最新情報

第7回うるおいのある川づくりコンペを開催しました

2013-08-21 新着情報
**7回うるおいのある川づくりコンペ ** 
宮崎の“うるおいのある川づくり”
 
  水辺の整備においては、事業目的と河川環境の保全が両立するように計画・設計し、実施することが求められています。そのため、行政と当NPOが協働で、「宮崎県 自然豊かな水辺の工法研究会」を平成198月に発足させました。この研究会は、宮崎県内の公共事業において、水辺の整備を行う際に自然豊かな水辺を保全し創出するために、県内の技術者に水辺環境についての知見や技術を身につける機会を提供するとともに、それを実行できる体制を整えることを目的としています。
 その研究会の活動の一つとして、「私たちがめざすうるおいのある川や水辺はどんな姿なのか」について自由に柔軟に探り、共有していこうと、“うるおいのある川づくりコンペを、宮崎で活動する住民・団体・企業・行政にひろく呼びかけて開催しています。
 
実施日 2013年 820日(火) 10:10 ~ 15:45
開催場所 宮崎県企業局 1F 県電ホール
プログラム 第7回川づくりコンペ プログラム.pdf
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☆★☆ 平成25年度の結果 ☆★☆

【金賞】
団体名:高岡土木事務所
テーマ:浦之名川 魚道のその後(機能評価)について
概 略 
 設計段階 :宮崎大学農学部神田教授にアドバイスを受けて魚道設計を実施
        (魚道設置位置、魚道規模、形式選定 等)
 施工段階 :同教授を始め、内水面漁業協同組合の方々に、施工前、施工中にアドバイスを受けなが
        ら、順応的に魚道工事を実施
        (植石方法、玉石の形状、切欠構造、減勢プールの配置 等)
 施工後評価:魚道内流況、周辺の物理環境変化や魚介類遡上の調査による機能評価
        (魚道周辺の河床状況や澪筋維持の確認、魚介類の遡上確認)

【銀賞】
団体名:日南土木事務所
テーマ:広渡川の多自然川づくり 2
概 略
  広渡ダムの治水容量を確保するため、平成24年12月~平成25年2月にかけて、堆積土砂除去を行った。施工箇所は良好な自然環境であり、掘削による自然環境の変化は避けられないため、工事前の環境を再現することを目的として、工事に着手した。工事にあたっては、縦断勾配や川幅を変化させるなどの必要最小限度の仕掛けに留め、川の持つ力を利用した川づくりを行った。
 
【銅賞】
団体名:延岡土木事務所
テーマ: People Design Civil Action検討会~川づくり編~   (仮 称)
   ~~~みんなで計画するものづくり~~~ 
概 略
 昨年、祝子川大野地区の護岸水制工事にあたり、地元施工業者の発案により環境保全のための水辺の工法検討を地元延岡工業高校土木課の生徒と共に考え実践致しました。今年は、延岡地区建設業協会とNPO五ヶ瀬川流域ネットワークを含め、身近な川の環境保全について、土木技術者と共に考え実践することにより、これから土木業界を担う若者に、社会における土木技術者の役割を知り、環境への高い意識をもち土木建設の業界における環境分野のリーダーとなることを期待している。
 
団体名:宮崎河川国道事務所
テーマ:災害は、忘れた頃にやってくる ~大淀川河畔看板~ 
概 略
 宮崎市役所~宮崎観光ホテル前まで続く遊歩道は景観に配慮し、水辺の空間としても市民の憩いの場として定着されている。当該区域は幾度も河川工事を繰り返しており、市民の方々からは「なぜ、また工事をしているのか?」といった疑問もあった。そこで、大淀河畔に看板を設置することで工事の意味と防災意識の向上を図る取り組みを行った。豊かな水辺の空間としてこれまで整備してきた空間が、日ごろの防災意識の啓発を行える箇所として活用できたという事例である。
 
団体名:河野建設 株式会社
テーマ:川づくりは子育て
概 略
 私の「三財川にもアユ産卵床を設置したい!」との思いを一ツ瀬川漁協さんに相談したところ、漁協としても予算がなく出来なかったのが現実で、協力して頂ければ共同で産卵床を設置しましょうとなり、我社の建設機械にて施工する事となった。
設置箇所:アユの生態や三財川・一ツ瀬川の流速を考慮し、河口から15km 以内がよいと判断。現場から4km ほど下流のH21 年に河川改修工事が行われた箇所とした。
施工方法:産卵の始まる前の10 月中旬に川の中央部の砂州をバックホウにて水深30cm程度に掘削。さらに網目20cm のスケルトンバケットにて、泥や糊を落として、きれいな石が上部にくるようにした。※施工については漁協の指示を頂きました。
1 か月後にはアユの卵を確認でき、一ツ瀬漁協としても初めての試みとの事で、感謝状をいただいた。

 
 
主 催
 宮崎県自然豊かな水辺の工法研究会
 

うるおいのある川づくりコンペとは

 「私たちがめざすうるおいのある川や水辺はこんな姿なのだ」と、理想とする川や水辺づくりをみんなで話しあうことで、「うるおいのある川づくりとは何か」を自由に柔軟に探り、知恵や情報を共有して、宮崎のうるおいのある川や水辺の具体的なイメージを共有していきます。