Green Gift地球元気プログラム「防災と環境in宮崎」を開催しました。
開催日時:平成30年5月20日(日)8:30~12:00
宮崎海岸の侵食を防ぐ工事を見学して、ウミガメが産卵に上陸する砂浜や海辺の環境を確認し、国土の保全・住民の生活・生物の生息との調和を考えました。次に、大淀川河口部に移動して、津波や高潮の災害を防ぐ工事を見学し、災害の防止・住民の利用・干潟生物の生息との調和を考えました。
2会場では国交省に説明を頂きました。また、宮崎野生動物研究会の串間研之先生を講師にお迎えして、バス車中でアカメの稚魚や干潟の生物について説明を受け、水辺で生育する環境を見学しました。交流会では、見学を通して何を感じたか、私達の安心安全がいろいろな公共事業で守られていることと、それらの工事が自然環境と調和するように行われていることなどについて、みんなで意見交換を行いました。
①宮崎海岸の海岸侵食防止とアカウミガメ産卵場の保全
宮崎海岸では海岸侵食が進行していて、その対策の1つとして巨大な砂袋(サンドパック)を用いて護岸が作られました。この工事は環境・景観・利用に適していて、平成26 年から連続してアカウミガメの上陸と産卵が確認されています。また、流れ出る土砂を減らすための突堤の工事も行われていて、砂浜を回復して幅50mの浜の確保を目指しています。このアカウミガメが産卵する海岸2 か所を見学しました。
②大淀川河口部の高潮・津波の防災とアカメや干潟生態系の保全
大淀川河口部で唯一の無堤の津屋原沼(タンポリ)では、高潮・津波の被害を防止するために約1kmの堤防が作られています。沼の入口付近にはアカメの稚魚が棲み処とするコアマモが生えていて、いろいろなカニが住む干潟もあるので、それらが残るように、また水辺の風景が変わるので地域住民と相談しながらに工事が進められています。この希少種の稚魚などが成育する水辺、いろいろなカニが棲む干潟を見学しました。