開催日 平成23年8月30日(火)
場 所 宮崎市民プラザ4階 ギャラリー
発表団体 15団体
金賞
団体名 河野建設 株式会社
題 名 地域密着、多自然型川づくりに取り組む
概 略 宮崎県西都土木事務所発注「平成22 年度交付広域第7-0-0-4 号三財川河川改修工事」(河道拡張に伴う河道暫定掘削工事)において、地域住民からの聞き取り調査結果や現場の状況等を考慮し、上記テーマに基づき3つの工法を提案・施工した。
1. 河道勾配に変化をつけ水の流れを変えることで、堆積土を抑制した。
2. 近隣小学校、保育園から水路デザインを募集し、その大賞作品をもとに現場内にある水田ああ排水用樋門からの排水路を小川のように施工した。
3. 現場内に入江を設置し、藻・稚魚の成育する場所を設けた
銀賞
団体名 国土交通省九州地方整備局延岡河川国道事務所
題 名 大瀬川 恒富地区の河道掘削について
概 略 当該地区は、左右岸ともに堤防の裏に民家が密集しており堤防決壊すると甚大な被害が起こる可能性が高いところである。今回、河川整備計画に基づき、河道断面を確保するため河道掘削を予定しているが、河川内は鮎の産卵場となる瀬があるなど自然環境の豊かな場所であり、また、ゴルフ場などの高水敷きの利用者も多く、更には延岡の風物詩でもある鮎やなが架かり観光客も訪れる場所ともなっている。よって掘削形状を決定するに当たり、自然環境や景観的にも十分配慮し設計を行った。施工については、昨年度から部分的に施工しており、今年度は樹木保全箇所を掘削予定である。
団体名 延岡土木事務所
題 名 伝統的護岸基礎工法「なんば引き」の実践
概 略 家田・川坂川の貴重な自然環境を次世代に引き継いでいくため、平成15年度から自然再生事業に取り組んでおり、平成15年10月には、地元住民、学識経験者・国・県・北川町で構成する家田・川坂自然再生計画検討委員会を設置し、平成18年2月に『家田・川坂自然再生計画』が策定され、湿原の再生に努めている。
現在、東九州自動車道が整備中であり、北川町の観光資源として湿原を活用するとともに、地域に根ざした湿田の整備が急務である。
銅賞
団体名 国土交通省九州地方整備局宮崎河川国道事務所
題 名 大淀川下流宮崎市街部における河川景観・利用に配慮した堤防整備について
概 略 多自然川づくりの思想のもと、大淀川下流の宮崎市街部福島町付近で行った河川景観・利用に配慮した堤防整備について、設計計画から施工までのプロセス等を紹介する。
団体名 海野建設株式会社
題 名 「山を守るが、川を守る」建設会社にできること。
ガーデニングウッド2×4プロジェクト 弥良来杉(木材業界との共同プロジェクト)
概 略 県木青連と弊社では、平成19年に弥良来杉プロジェクトに調印をしました。(写真参照)ガーデニングウッド2×4プロジェクトは、流木になる前に通常、価値のない未利用材を高度な技術処理によって付加価値を付け、流通に乗せ少しでも山に還元することはできないものだろうかと試みでした。定尺に足らない短い材、元曲がり材となる未利用材を国産材の製材所では扱わない2×4材という北米の規格サイズで製材し、腐らない特殊加工した弥良来杉を開発しました。これによって、外国産材と対抗できる高耐久性の国産材として商品化できました。現在では、全国に販売しています。建設会社の視点を生かし、新しい土木資材として、様々な工法を開発しました。橋の補助手すりや防風柵などです。(発表概要写真参照)
今後、毒性のない高耐久木材を使用した工法を開発する必要があります。伝統構法等を応用した河川土木の「聖牛」など行うことができればと考えています。
主 催
宮崎県自然豊かな水辺の工法研究会
うるおいのある川づくりコンペとは・・・
「私たちがめざすうるおいのある川や水辺はこんな姿なのだ」と、理想とする川や水辺をみんなで話しあうことで、「うるおいのある川・川づくりとは何か」を自由に柔軟に探り、知恵や情報を共有して、宮崎のうるおいのある川や水辺のビジョンやイメージを育てていきます。